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【レビュー】日常に溶け込むシネマ装備。TILTA Khronos Lite iPhoneケースが「最適解」だった理由|モバイルギア・ラボ

iPhoneで撮影を楽しんでいると、どうしても「カメラフィルター」を使いたくなる。

NDフィルターでシャッタースピードを整えたり、ブラックミストで光を拡散させたり。それだけでスマホの映像は見違える。しかし、フィルターを装着するための仕組みには常に悩まされてきた。

クリップ式は画面が見えなくなるし、傷・ズレが怖い。MagSafe式だと他のアクセサリーが使えない。かといって、ガチガチのケージを組むのは普段使いには適さない。

「普段はスマホケースとして使えて、撮りたい時だけフィルターを装着できる」

そんな私の理想に最も近いプロダクトが、TILTAの「Khronos Lite iPhone 17 Pro ケース」だ。実際に導入して感じたメリットと、無視できないデメリットについて語る。

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目次

TILTA Khronos Liteのスペックと質感

まずは基本的なスペックと、手にして分かった質感を整理する。
公式サイトの情報に加え、実測値や使用感をまとめた。

項目詳細コメント
価格¥5,7203,000円程度のTPUケースと比べれば高価だが、機能性を考えれば妥当。
重量56.6g ※実測ケース単体としては重量級。手にずっしりとくる厚みがある。
材質・側面・背面ともにハード樹脂
・背面は一部アルミ合金
剛性は非常に高い。背面の一部にアルミが使われており高級感がある。
カラーバリエーション・Black
・Light Gray
・Champagne
・Navy Blue
今回はLight Grayを選択。
MagSafe対応外観からは見えないよう内蔵されており、デザインノイズがない。

デザインは良いが、手放しでは褒められない点も

見た目はカメラ機材特有の無骨さを感じさせず、日常に馴染むデザインだ。MagSafeマグネットも隠蔽されており、背面がスッキリしているのは好印象だ。

ただし、運用上の懸念点がいくつかある。

  • 滑る:表面のシボ加工が中途半端なのか、ハード樹脂のせいか、乾燥していようが手汗があろうが滑りやすい。
  • 着脱が硬い:剛性が高すぎるゆえに、一度つけると外すのに相当な力が要る。
  • 色移り:今回選んだLight Grayは、デニムのポケットなどで色移りしやすい。一度汚れると洗浄が困難だ。実用性を取るならBlackなどを選ぶのが無難だろう

フィルターシステムの構築:ギミックを楽しむ

このケースの真価は、専用の「フィルタートレイ」を装着したときに発揮される。

1.フィルタートレイの取り付け

装着方法は独特だが、慣れればスムーズだ。
ケース背面のカメラ枠(プラトー部分)のやや上にトレイを合わせ、下にスライドさせて固定する。

アルミ製のため、レンズに接触しないよう慎重に行う必要があるが、固定後の剛性感は素晴らしい。

【動画:フィルタートレイ取り付け方】

ロック機構のおかげで、撮影中にフィルターが脱落する心配は皆無だ。ケースと完全に一体化する安心感がある。

2.カメラフィルターの装着

フィルターは純正の58mmマグネット式を使用する。

トレイ側の溝とフィルター側の突起を合わせることで、磁力だけでなく物理的にも噛み合う仕組みだ。

この位置合わせには少々コツが要る。

ズレるとわずかな隙間が生じるため、しっかりと溝がハマっているか確認が必要だ。だが、一度装着してしまえば、振ってもビクともしない。この一体感こそが、屋外撮影において何より重要だ。

【動画:カメラフィルターの取り付け方】

実際の撮影フィール:ケラレと反射について

肝心の映像品質だが、私の使用範囲では不満は全くない。

特筆すべきは、1倍レンズ(メインカメラ)での映り込みがないことだ。 実は以前、似たコンセプトのSmallRig製ケースを試した際は、1倍レンズでフィルター枠が右端にぼんやり映り込むという致命的な問題があった。TILTAのこのシステムではその心配がない。これだけで選ぶ価値がある

注意点としては、0.5倍(超広角)でのケラレだ。 構造上、どうしても四隅が暗くなる(ビネットが出る)。超広角を多用するユーザーは留意する必要があるが、標準域をメインにする私にとっては許容範囲である。

また、LexarのSSDシステムとの相性についても触れておく。 ケース背面が厚いため、ハブ付きモデルを直接挿すことはできない。ただし、SSD単体+純正アダプタであれば接続が可能だ。運用には少し工夫が必要になる。

まとめ:こだわりの「普段使い」シネマ装備

TILTA Khronos Liteは、万人に勧められるケースではないかもしれない。 重いし、滑るし、着脱も硬い。かなり正直な感想を述べたが、これらは事実だ。

だが、「普段はスマートなケースでありながら、その気になれば最小限の装備で本格的なフィルター撮影ができる」という点において、これ以上の選択肢は現状存在しない。

見た目は主張しすぎず、しかし機能はプロ仕様。 そのバランスに魅力を感じる人にとって、このケースは唯一無二の選択肢になるはずだ。

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この記事を書いた人

Mobile Gear Lab 編集長:長野県在住の20代ガジェットブロガー&YouTuber。本業である製造業で培った「効率化」へのこだわりをモバイル環境にも適用。iPhoneでのVlog撮影やスキー動画制作を趣味とする中、最適な機材を求めて日々散財中。見た目の美しさと機能美を兼ね備えたガジェットを愛する。

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