iPhone 17 Proと三脚・スタビライザーがあれば、大抵の映像はきれいに撮れる。
歩き撮りはスタビライザーが得意だし、固定撮影なら三脚があればいい。でもわたしはあえて「電動カメラスライダー」という、セッティングが面倒で重い機材を山に持ち込む。
結論から言えば、三脚でもスタビライザーでもできない表現が可能だからだ。
今回は、私のモバイル・シネマ装備の中で、最も「飛び道具」でありながら、ここぞという場面で欠かせない『Accsoon Toprig S40』について、その実用性と運搬の現実をレビューする。

なぜ「電動」で「40cm」なのか
手動のスライダーは安価だが、スマホのような軽量機材では手の震えが伝わりやすく、一定の速度で動かすのが難しい。寒冷地で使う際に摺動が変わることも懸念される。
電動であれば、アプリやボタン操作で等速運動が可能になる。
60cmや80cmは長いが、持ち運べない。「旅先で使う」ことを前提にすると、バックパックに入るS40(可動域約22.5cm)が限界かつ最適解だった。
Accsoon Toprig S40のスペックと特徴

操作性
スマホアプリでの制御はもちろん可能だが、本体のボタンとダイヤルだけで操作が完結するのが良い。撮影用スマホをコントローラーとして占有されなくて済む。
操作もそこまで難しくないため、手袋をしていても操作できる点がありがたい。
機能
スライダーに求められるもう一つの要素でもある「被写体を常に中心に捉える動き」ももちろん可能である。
スライダースペック
| 重量 | 約1.2kg(実測) |
| 耐荷重 | 水平4kg / 垂直2.5kg |
| 価格 | 約4万円 |
この価格帯でスムーズな電動スライドが手に入るのはコスパが良い。
バックパックに収まる限界サイズ:運搬の現実


収納
愛用している「ハクバ プラスシェル トレック 04(18L)」に、縦にギリギリ収納できる。これがS40を選んだ最大の理由。
バックの片側の仕切りを取り除くことでスライダーに雲台を乗せたままでもバックに収納ができる。
重量
本体だけで約1.2kg。これにバッテリー(NP-F系)や雲台が加わるとずっしりくる。正直、iPhone撮影としては「重装備」の部類に入る。
だからこそ「重いし、使うのも面倒」を極力排除する運用として、今の形が現状で一番しっくりきている 。
また、この重さが三脚の「重石(バラスト)」となり、風のある屋外でも安定感が増すという副次的なメリットもあると言える。
※バッテリーは信頼できるメーカーから購入することを推奨する。以下の商品が私が購入したものだ。現状特に不満はなく使えている。

準備は面倒。それでも得られる「アクセント」
セッティング
- 三脚を立てる。
- スライダーを載せる。
- スライダーの水平を取る。
- スマホをセットする。
文字にすると4工程だが、雪山や足場の悪い場所でこれを実際にやってみると意外と面倒になる 。
撮影効果
しかし、静止画の中にゆっくりと視点が移動する映像は、ジンバルや手持ちでは出せない「時間の重み」が出る 。 長野の壮大な雪景色や、静かな朝焼けなどでは、この少しの動きが映像のクオリティを一段引き上げる気がしている 。
まとめ:不便さを楽しむための機材

必須機材ではない。なんなら、置いていけば機動力は上がる。
しかし、ちょっとしたアクセントになるカットが撮れた時の満足度は高い。不便さと引き換えに、他の人とは違うバックショット(背景映像)を撮れるのは面白いと思う 。

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